WT1遺伝子の癌遺伝子機能の新展開：白血病細胞の代謝シフトとゲノム安定性の維持

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 15K09476
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 血液内科学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 尾路 祐介 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20294100)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: WT1 / leukemia

研究成果の概要

白血病および様々な固形癌に過剰発現するWT1遺伝子が腫瘍細胞の代謝酵素と結合しこれらの酵素の活性を増強すること、さらにこの相互作用を標的とした低分子化合物が効率よく白血病細胞に細胞死を誘導することを明らかにした。これらの結果は、白血病細胞においてWT1タンパクと代謝酵素の相互作用が分子標的となることを示し、新たな分子標的治療法の開発につながる可能性を示している。

自由記述の分野

腫瘍生物学