研究課題
骨髄増殖性腫瘍においては、ドライバー変異としてJAK2変異およびMPL変異が知られていたが、2013年にCALR(カルレチクリン)遺伝子の変異が報告された。CALR遺伝子変異に関しては骨髄の増殖にいかに関わるかが、よくわかっていなかったため、マウスモデルを用いた検討を計画した。我々はその目的で、CRISPR/CAS9法によりCALRの代表的な変異 (exon 9のinsertionおよびdeletion変異)を有するマウスモデルを作成することとした。これまでに2種類のマウスモデルの作成に成功した。一つは10 bp deletionを有する、type I mutant like、もう一つは2 bp insertionを有するtype 2 mutant likeなモデルである。ともに顆粒球系細胞の増加を認めている他、type 2-like lineにおいては、軽度の脾腫も認めている。現在競合的造血再構築アッセイなどの検討を行っているところである。今後シグナル伝達系やコロニーアッセイなどの検討を加え、発表する予定である。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
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