悪性リンパ腫・多発性骨髄腫の発生に必要な遺伝子異常を、レトロウイルスによる遺伝子導入法とイン・ビトロでの分化誘導法、マウスへの移植を組み合わせたハイスループットな評価系を用いて探索したところ、び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫で見出された遺伝子異常のうち、活性型CARD11とBCL6、あるいはMycとBcl2の2者で腫瘍発生に十分であることが明らかとなった。予後不良なリンパ腫の治療法開発に資するモデルになる可能性がある。 一方で、多発性骨髄腫モデルの作成は期間内に達成できなかったが、Cre-LoxPシステムをレトロウイルスベクターに応用する手法を開発したので、達成に向けて努力したい。
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