腫瘍細胞が免疫細胞から逃れるために腫瘍細胞上に発現していると考えられるPD-L1という分子に対する抗体のアミノ酸配列情報をもとにPD-L1に結合する単鎖抗体を作成し、細胞内ドメインとしてCD28/4-1BB/その両方をもつ分子をつないだ新規の分子を作成した。この抗体はPD-L1分子を蛍光標識して染色すると、良好に染色されることから、抗原ときちんと結合することが分かった。これをTリンパ球に遺伝子導入し、その働きを試験管内およびマウス生体内で検討した。一方でT細胞が活性化後に発現し、自己に対して抑制的に働くとされるCTLA-4という分子をノックアウトする試みを行った。
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