ヒト樹状細胞によるナイーブヘルパーT細胞の活性化・分化誘導機序の解明

2017 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 15K09509
• 研究機関: 東京医科大学
• 研究代表者: 永井 太朗 東京医科大学, 医学部, 講師 (60747674)
• 研究分担者: 秦 喜久美 東京医科大学, 医学部, 講師 (30287156) ; 善本 隆之 東京医科大学, 医学部, 教授 (80202406)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: 樹状細胞 / サイトカイン

研究実績の概要

ヒトMonoCytesから樹状細胞を誘導し、その機能解析、特にサイトカイン産生を行ってきた。この結果、下記の結果を得た。
①IFN-ｇはIL-12p70産生もIL-23産生も増強する。
②IL-4は樹状細胞からのIL-12p70産生を増強するがIL-23産生は抑制する。これは「IFN-ｇはp35産生もp19産生も増加させる。一方、IL-4はp35産生を増加させるがp19産生は減少させる」ことを示している。
ところが、今年度に入ってからは、実験方法を変えていないにもかかわらず、「IFN-ｇもIL-4も樹状細胞からのIL-12p70産生を増強するがIL-23産生は抑制する」となってしまった。この原因が不明のまま、どちらが真なのか不明のまま、研究は終了となってしまった。
また、樹状細胞を用いてナイーブヘルパーT細胞の分化増殖を調べようとしたが、ナイーブヘルパーT細胞の分離がうまくいかず、ナイーブとメモリーがほぼ半々という分離結果だったため、行えなかった。