研究成果の概要 |
RasGRP4はマスト細胞、単球、好中球でRasを活性化するグアニン交換因子である。我々は、RA患者の線維芽細胞様滑膜細胞 (FLS) にRasGRP4が高発現し、その増殖を促進することを明らかにした (Kono and Yasuda et al, Arthritis Rheumatol 2015)。今回の検討でRasGRP4-Ras-MAPK経路の活性化が明らかとなり、これをターゲットとした治療の可能性を検討した。Ras活性化を阻害するtipifarnibによって、FLS増殖が濃度依存性に抑制された (Shimamura & Yasuda et al, 東アジアリウマチ学会 2017)。
|