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2016 年度 実施状況報告書

細胞内亜鉛制御による関節リウマチの新規治療戦略の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15K09521
研究機関千葉大学

研究代表者

池田 啓  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (10456014)

研究分担者 中島 裕史  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
須藤 明  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任准教授 (50447306)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード関節炎 / 亜鉛 / 軟骨 / ヘルパーT細胞
研究実績の概要

研究計画1: マウス関節炎モデル(CIA)が確立し、足関節の軟骨におけるMTF-1ならびにMMP-3のmRNA発現の亢進を認めた。一方、軟骨特異的ZIP8過剰発現マウスでは、現時点でCIAの明らかな悪化を認めず、条件の調整を行っている。また軟骨特異的MT-1/2欠損マウスは現在作成中である。

研究計画2: マウス脾細胞より単離したナイーヴヘルパーT細胞をTh17条件下で培養した際、複数の亜鉛トランスポーターのmRNA発現が増強されることを見出し、その経時的変化を確認した。一方、細胞内Zn2+濃度変化との関連は明らかではなかった。また、MT-1/2ノックダウンによるTh17分化に明らかな影響は認められず、現在条件を調整中である。

研究計画3: CIAの滑膜組織あるいはリンパ節では、明らかな亜鉛トランスポーター発現の増強は認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

CIAのセットアップに時間が掛かった。またin vitro/in vivoともに予想と異なる結果が得られた。

今後の研究の推進方策

必ず条件設定の実験を行う。条件設定を最適化しても予想外の部分については、研究の方向性を柔軟に修正し、準備したマウス・ベクターで新規知見が得られるよう、研究計画を立てる。

次年度使用額が生じた理由

CIAの実験系は確立したものの、ZIP8過剰発現マウスで明らかなCIAの悪化を認めず、またCIAの滑膜組織における亜鉛トランスポーターの発現増強が認められなかった。これにより、CIAを用いたin vivo解析が不適当である可能性が示唆され、予定されていた先の実験を保留としている。

次年度使用額の使用計画

条件設定によりCIAにおける亜鉛トランスポーターの役割が示せる場合には予定通りの実験の費用にあてる。示せない場合には、他の関節炎モデルを用いる実験の費用にあてるか、またはin vitroのTh17分化に焦点を絞り、RNAシークエンスならびに分子生物学的手法を用いた実験に費用をあてることにより、亜鉛を介したTh17分化制御機構を明らかとする。

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公開日: 2018-01-16  

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