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2018 年度 実績報告書

関節リウマチの再燃機序と自覚症状の意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K09535
研究機関東邦大学

研究代表者

亀田 秀人  東邦大学, 医学部, 教授 (00265795)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード関節リウマチ / 再燃 / サイトカイン / 生物学的製剤 / 関節超音波
研究実績の概要

生物学的製剤治療により寛解が半年以上持続しており、生物学的製剤の休薬を希望した関節リウマチ患者を対象として、文書同意を得た上で2017年12月までに36例をもって登録完了した。2019年4月時点では7例が2年目の観察期間中である。
その7例を除いた29例中20例に2年以内の再燃(多くは1年以内)を認めたが、ほぼ全ての患者が同一製剤の再開を選択して速やかに寛解再導入に至った。
患者によるアンケート記入、医師による診察所見の記録と定期的な関節超音波検査が着実に施行され、血漿サンプルも2019年4月時点で237検体が凍結保存されている。そのうちの148検体についてはMeso Scale Discovery社の超高感度測定キットを用いてIL-1β、IL-2、IL-6、IL-8、IL-10、TNF、IFNα、IFNγ、GM-CSF、VEGF、sTNFR1、sTNFR2、sIL-6Rのサイトカインおよびサイトカイン受容体の血中濃度測定が完了した。
本研究により、寛解による生物学的製剤の中止時点における再燃の予測は臨床的には困難であるが、再燃時には患者の自覚症状が良好な感度を示すことが明らかとなり、関節の違和感を感じた際には早期に受診することで、再燃の早期診断・早期治療が可能になると考えられた。
また、サイトカインおよびサイトカイン受容体の血中濃度の継時的測定結果から、1) 寛解期間における反復測定において、同一患者では同様のサイトカインプロファイルが維持されている一方で、患者間におけるサイトカインプロファイルの多様性が認められろこと、2) 投与した生物学的製剤の種類により一部のサイトカインやサイトカイン受容体の血中濃度が大きく異なること、3) いずれの生物学的製剤で寛解導入されていても中止後には再燃する例が多いこと、4) IL-6が活動性のバイオマーカーと最も優れていることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 関節リウマチ(RA)患者の手の関節における診察所見と超音波(US)所見の関連についての検討2018

    • 著者名/発表者名
      林則秀, 小倉剛久, 平田絢子, 久次米吏江, 伊東秀樹, 武中さや佳, 今村宗嗣, 井上有希, 今泉ちひろ, 高倉悠人, 亀田秀人.
    • 学会等名
      第62回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • [学会発表] Concordance between ultrasound joint synovitis and clinical joint assessments by patients or physicians in rheumatoid arthritis sorted by disease activity2018

    • 著者名/発表者名
      Hirata A, Ogura T, Ito H, Takenaka S, Inoue Y, Imaizumi C, Takakura Y, Kujime R, Hayashi N, Imamura M, Mizushina K, Katagiri T, Kameda H
    • 学会等名
      第62回日本リウマチ学会総会・学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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