研究課題/領域番号 |
15K09537
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー内科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
河南 崇典 金沢医科大学, 医学部, 講師 (20350762)
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研究分担者 |
岩男 悠 金沢医科大学, 医学部, 助教 (10612244)
正木 康史 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40238895)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | IgG4関連疾患 / プロテオミクス / クラススイッチ / Alpha-1 antitrypsin / LRA2G |
研究成果の概要 |
IgG4関連疾患治療前後および健常人の血清を用い、疾患で特異的に変動するタンパク質群を、プロテオミクスの手法を用い網羅的に解析し、IgG4関連疾患の病因病態に関連するタンパク質の同定を行った。患者・健常人間、また、治療前後において、有意差(p<0.05)を持って発現変動を示すスポットが得られた。このうち1.2倍~3倍などの差があるスポットを選択し、質量分析によるタンパク質同定を行った。その結果、IgG4へのクラススイッチに関与するAlpha-1 antitrypsinの発現亢進と、疾患活動性の指標と相関を示すLeucin-rich alpha-2-glycoproteinを見いだした。
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自由記述の分野 |
膠原病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgG4関連疾患において特異的に変動するタンパク質群の網羅解析を行い、病態への関与が類推されるいくつかの因子を見いだした。IgG4関連疾患は、IgG4陽性細胞の増加や浸潤を特徴とするが、なぜIgG4が高いのか、原因なのか、結果なのかは未だ不明である。本研究により、IgG4関連疾患の病態に関わる機能分子や、タンパク質間の相互関係解析が進めば、IgG4関連疾患の病態形成のメカニズムに新たな知見が得られるとともに、その治療戦略への足がかりを掴む一歩になるものと考えている。
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