マウス関節炎に対するIL-2IC(免疫複合体)の有効性を調べた。免疫後IL-2ICを21-23日目に投与した。早期効果を見るには免疫後0-2日後迄IL-2ICを投与した。CIAマウスの関節炎発症の頻度と炎症の程度はどちらの実験でも抑制された。IL-2ICはコントロールより血中の制御性T細胞(Treg)を2倍に増やし滑膜へのTh1とTh17の浸潤を抑制した。IL-2IC処置した脾臓でCD4+T細胞によるIL-10産生が4倍増強した。IFN-γ産生Th1とTh17産生ヘルパーT細胞(Th17)は有意に減少した。IL-2ICはTregを誘導しIL-10産生を増強することでTreg機能を増強させる。
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