研究課題
全身性エリテマトーデスモデルマウス(NZBWF1)のヒト羊膜MSC移入実験: NZBWF1マウスは、タンパク尿、抗DNA抗体を産生し、全身性エリテマトーデスを24週で自然発症し、その後、80日前後で死亡に至る動物モデルマウスである。ヒト羊膜MSCを移入し、生存率を検証した。技術的な問題で、ヒト羊膜MSCを移入に関して、ヒト血清 が混入しているため、3回目の投与でヒト血清に対するアナフィラキシーを起こすことが判明したため、先ず、マウス血清に置換した 。これで、アナファラキシー状態は起こさなくなった。1)ヒト羊膜MSC移入による生存率の検討:24週齢のNZBF1マウス(1群:n=10)を 、1コントロール群、2ヒト羊膜MSC移入(0.5x106/mouse)3ヒト羊膜MSC移入群(2x106/mouse)の3群で生存率を投与後から80日 まで検討した。ヒト羊膜MSC移入細胞数はGVHDマウスモデルで先行する論文から算定しており、結果がでると思われるが、本実験から 移入細胞数を検討した。ヒト羊膜MSC移入群(0.5x106/mouse)でもヒト羊膜MSC移入群(2x106/mouse)と同様に抑制効果はあるが、生存率で大きな有意差がでていないため動物モデルの検討を余儀なくされた。そこで、全身性エリテマトーデスモデルマウス(MRL/lpr) にヒト羊膜MSC移入実験を MRL/lprマウスで検討した。 その結果、統計学的有意差を持って移入した群でSLEの発症は抑制できなかった。 今後、プリステン誘導SLEモデルマウスを用いて検討を行う予定である。動物モデルマウスの変更による検討とヒトに対する検討を平行して進めて行く予定である。
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