研究課題
extracellular traps) 存在下で培養した際に一部の細胞がCD14+浮遊性細胞集団 (NETs誘導細胞) へ変化し、リアルタイムPCRでサイトカイン産生能についてmRNAレベルで検討を行い、type I IFN (interferon) (IFN-a、IFN-b) の発現亢進が認められている。CD14+細胞とNETs誘導細胞の違いについてフローサイトメーターを用いて表面抗原解析を行い、HLA-DR、CD11cの発現亢進、CD64、CD163の発現低下の傾向が認められている。NETs誘導細胞の誘導孤立が低いため、type I IFN産生レベルをフローサイトメーターを用いた細胞内染色法で各細胞において検討することを試みている。これまでの所、type II IFNの産生は確認できており、細胞内染色過程の手技は確立している。ポジティブコントロールとなるtoll like recepotr ligandであるODN2336を用いた実験系においても細胞内染色法でtype I IFNが確認できておらず、実験系確立のためポジティブコントロールとして、type I IFN発現ベクターの構築を進めている。現在、type I IFN全長についてクローニングが終了し、発現ベクターへサブクローニングする段階である。また、臨床検体については、全身性エリテマトーデス患者より、サイトカイン産生について検討を行うため、mRNAレベル評価のためのPBMCs、血清蛋白レベル評価のための血清を保存検体として収集を進めている。
2: おおむね順調に進展している
NETs誘導細胞誘導時、細胞死に陥る細胞が多数認められている。培養時のNETs濃度により細胞毒性が誘導されている可能性が考えられる。CD14+細胞からNETs誘導細胞への誘導効率が低いため今後の検討を効率的に進めるためNETs誘導細胞の誘導効率を高める必要がある。
NETs誘導細胞の機能評価のためCD14+細胞からNETs誘導細胞への誘導効率の改善が課題である。PBMCsをNETs、PMA+イオノマイシン、LPS、ODN2336、ODN2336コントロールで各々培養した場合、FSC、SSCで検討した単球分画の生存率は、24時間の培養条件でNETsと共に培養を行った際に最も高い傾向にあった。今後、純化CD14+細胞において誘導条件検討を進める予定である。単球にウイルス感染を行った既報では、短い培養期間でtype I IFN賛成が誘導されることが報告されている。CD14+細胞をより長期間培養を行い誘導したNETs誘導細胞ではtype I IFNのmRNA発現レベル亢進が認められているが、より短い培養期間で同様にtype I IFNのmRNA誘導されるか検討を進める予定である。type I IFNの産生レベルが細胞内染色法で確認が困難な場合、培養上清を用いたELISA法による検出を試みる予定である。
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