生物における約24時間周期(概日)性のリズムを持つ生命活動(睡眠や覚醒、血圧等)を司っている「概日時計」がアレルギー反応の強さを時間依存的に調節していることをこれまで明らかにしてきた(JACI 2011, 2014)。それらの研究を土台として、本研究では、アレルギー性鼻炎(花粉症)におけるAIT(舌下免疫療法)の実地する時間によって効果の最適化ができるか否かを検討した。その結果、アレルギー性鼻炎(花粉症)モデルマウスにおけるAITの実地する時間を休眠期に行うことがより効果が高いことを見出した。これらの結果から、AITの効果の最適化に「概日時計」が深く関与することが示唆された。
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