全身性エリテマトーデス(SLE)は、様々な臓器障害を合併する自己免疫疾患で、自己の核成分に対する免疫寛容の破綻に伴うI型インターフェロン(IFN-I)が病因の一つと指摘されています。これまで実際のSLE患者でIFN-Iを測定することは困難でしたが、レポーター細胞を用いることで血清中のIFN-I活性を評価出来るようになりました。そして、①SLE患者血清は、IFN-I活性並びにIFN-I産生誘導活性が高いこと、②アポトーシス細胞に由来する核酸を含んだ膜小胞が、IFN-I産生を誘導することを明らかにしました。
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