2008年1月から2016年12月までに当院に通院または入院中の患者で血液培養から黄色ブドウ球菌が検出された菌血症症例383例を対象とした.黄色ブドウ球菌の薬剤感受性はメチシリン耐性(MRSA)が219人,56.2%で,メチシリン感受性(MSSA)が164件,42.8%であった.MRSAのPOT法による解析で最も多かったのは106-137-80で,MSSAのMLST解析ではST188が最も多く,ついでST14が多かった. 30日死亡率はMRSAが23.4%,MSSAが16.1%であった.死亡率と関連した因子はPBSおよびSOFAの高値であった.
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