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2018 年度 実績報告書

先天性ゴナドトロピン分泌不全症男性の網羅的遺伝子解析と精子形成治療法選択への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15K09627
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

水野 晴夫  国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (70363942)

研究分担者 齋藤 伸治  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00281824)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードゴナドトロピン分泌低下症 / hCG-rhFSH治療 / テストステロン治療
研究実績の概要

研究の目的は、先天性ゴナドトロピン分泌不全症男性の遺伝子異常を確定した正確な診断に基づき、精子形成に有利な治療法を検討することであった。Ion Torrent PGMによるターゲットを定めた48遺伝子パネルを用いた解析を行った症例は55症例に及んだ。そのうち、パネル解析で遺伝子異常が同定できた22人について、その遺伝子型と表現型について記載した論文を発表した(Aoyama K et al., Molecular genetic and clinical delineation of 22 patients with congenital hypogonadotropic hypogonadism. J Pediatr Endocrinol Metab. 2017 ;30(10):1111-1118.)。また、治療に対する反応性であるが、現在、治療中の最年長の男性患者が24歳であり、妊孕性についてどのような治療が有利かという点については言及するまでにいたらなかった。治療のプロトコールは、まずはhCGで二次性徴の誘導を行い、それで反応しない男性に対し、研究的治療としてrhFSHを先行投与する、というものであったが、hCGから開始しても二次性徴の誘導については獲得できた症例が多かった。また、rhFSHの先行投与を行っても結果として、二次性徴の誘導も起きない症例も存在し、ゴナドトロピン治療に対する反応性の個人差が大きいことが示された。また、臨床的診断では、明らかに先天性ゴナドトロピン分泌不全症であっても、トリオ解析を前提としたTruSight Oneシーケンスパネルでは、1例のみKabuki症候群の原因遺伝子として知られているKMT2Dに変異が同定されたに留まり単独型ゴナドトロピン欠損症の新規遺伝子の発見までには至らなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 図書 (2件)

  • [図書] 臨床泌尿器科 停留精巣の随伴症状 泌尿器科医も知っておきたい小児科疾患2018

    • 著者名/発表者名
      水野晴夫
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      医学書院
  • [図書] 小児内科 小児疾患の診断治療基準第5版 思春期遅発症・性腺機能低下症2018

    • 著者名/発表者名
      水野晴夫
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      東京医学社

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公開日: 2019-12-27  

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