研究課題
基盤研究(C)
新生児糖尿病とMODYについて既知遺伝子の包括的解析を行い、その遺伝背景を明らかにするとともに、治療反応性の検討を行った。新生児糖尿病70名中、25名にATP感受性カリウムチャネル遺伝子の変異を同定した。うち、重症例17名中15例にスルホニル尿素剤治療が著効し、5名では神経学的改善を認めた。また、MODY 213家系の包括的遺伝子解析で103家系に既知遺伝子変異を同定した。さらに遺伝子変異が同定できなかった症例中3例に染色体6q24部位のインプリント異常を同定した。それ以外の変異同定できない症例は早発2型糖尿病の特徴を持ち、母系遺伝優位の非メンデル遺伝が特徴であることを明らかにした。
小児代謝内分泌学