研究成果の概要 |
慢性炎症とトロンボモジュリン(TM)の関連をマウス慢性GvHDモデルで検討した。TM投与群では慢性GvHD皮膚病変や慢性GvHDスコアが改善し,その効果は予防的であった。Dalteparinや活性化プロテインCでは改善効果はみられなかった。TM投与群と非投与群で脾細胞の免疫調節性B細胞、T細胞数やTNF-α、INF-γ、IL17A産生能には有意差は認めなかった。TMはレクチン様ドメイン(D1), EGF様ドメイン(D2),セリン/スレオニンリッチドメイン(D3)より構成される。酵母発現系を用いて、D123,D1,D2,D23の各種変異体を作成した。今後、この変異体を用いて研究を進めてゆく。
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