研究成果の概要 |
髄液中MAP2濃度はSSPE群では対照群に比して,有意に高値であった. 血清中MAP2濃度は両群間に有意差を認めなかった. 髄液中MAP2濃度の推移は,治療開始前が最高値で治療開始後に低下し, その後4か月と6か月にNDIスコアの増悪を認めたが, 髄液中MAP2濃度はNDIスコアが増悪する直前にそれぞれ上昇した.また髄液中キノリン酸濃度はSSPE群では, 対照群に比して有意に高値であった. また髄液中キノリン酸濃度はNDI scoreおよび病日と有意な正の相関を示した. 髄液中MAP2およびキノリン酸濃度はSSPEのバイオマーカーになりうる可能性が示唆された.
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