研究課題
基盤研究(C)
心筋緻密化障害において、Ⅰ.次世代シーケンサーを用いて、胎児心筋の発達や致死性不整脈にかかわる約80の遺伝子に関して網羅的解析を行い、Ⅱ.患者由来のiPS細胞を樹立し、Ⅲ.iPS細胞から分化誘導した心筋細胞を用いて機能解析を行い,心筋緻密化障害における致死性不整脈の発症機序を明らかにすることを試みた。その結果、患者の30%に遺伝子異常が認められ、遺伝子異常が心移植や突然死のリスク因子であることが判明した。また、患者由来iPS細胞から誘導した心筋細胞では、カルシウムハンドリングの脆弱性が明らかとなり、致死性不整脈の発症機序へのサルコメア遺伝子変異の役割が明らかになった。
小児循環器学