研究成果の概要 |
IgA腎症は、最も頻度の高い慢性糸球体腎炎であり腎不全の主要原因である。その診断には現在侵襲的腎生検が必要であり、非侵襲的な尿バイオマーカーを用いた診断や病勢の把握が可能かどうかを検討した。 IgA腎症患者と他の腎疾患の尿検体を用い、尿中の各部位由来の蛋白のmRNAの発現量の比較を行った。 IgA腎症は他の腎炎に比べてL-FABP1, Megalin, Thy1, Cubilinの発現が低かった。また、IgA腎症においてKIM-1の発現が蛋白尿と血尿と相関し、半月体のある症例ではIL-18が高かった。Gd-IgA1については他の腎炎でも上昇していた。
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