研究成果の概要 |
我々は、重症川崎病(KD)を対象に初期治療としてIVIG単独療法とIVIG+シクロスポリンA(CsA)併用療法の有用性を比較する多施設共同医師主導治験を開始した。本研究は、重症KDにCsAを用いた初期治療前後における血液検体を用いて、IVIGやCsAの作用機序を解明することが目的である。当院で本治験に参加した患者数が13例となった。これらの患者の血液検体からRNA抽出と血清分離を行い、遺伝子発現量の測定の準備を行った。また、IVIG有効群、無効群、IVIG+CsA併用療法有効群、無効群、計11例29時点で、炎症性サイトカイン(sIL-2R,IL2,4,6,10,TNF等)の測定を行った。
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