HBワクチンやHBIGが接種されていないHBVキャリアの約10%にG145R変異株がminor cloneとして存在し、HBeAgと高ウイルス量がG145R変異株出現に関連していた。母子感染予防不成功例では、G145R変異株が24%の高頻度で存在し、一部ではmajor cloneとして存在する症例もあった。HBIGやHBワクチンによる免疫学的圧力がG145R変異株出現率を上昇させたと予想されるが、HBeAg陽性かつ高ウイルス量の症例が多いこともG145R変異株の高い出現率と関連した可能性はある。HBVキャリア妊婦も約10%においてG145R変異株はminor cloneとして存在していた。
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