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2018 年度 研究成果報告書

子宮内感染による臍帯由来間葉系幹細胞プロファイル変化と脳白質損傷治療効果への影響

研究課題

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研究課題/領域番号 15K09708
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

滝 敦子  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (20614481)

研究分担者 本多 泉  東京都立多摩総合医療センター(臨床研究・教育研修センター(臨床研究部)), 産婦人科, 医員 (80780303)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード子宮内感染症 / 臍帯由来間葉系幹細胞 / 早産児 / 脳室周囲白質軟化症
研究成果の概要

ラット脳室周囲白損傷モデルにおいて、臍帯由来間葉系幹細胞およびその上清の効果を検討したところ、間葉系幹細胞投与において認めた白質損傷抑制作用を間葉系幹細胞培養上清では認めなかった。vitroで培養された間葉系幹細胞が放出するパラクライン因子と炎症環境である体内に投与された間葉系幹細胞が放出するパラクライン因子の違いを検討するため、培養中の臍帯由来間葉系幹細胞にIFNγ刺激を行なったところ、TSG6、IDOの発現が著明に増強した。ラット脳室周囲白損傷モデルへのIFNγ刺激間葉系幹細胞培養上清投与により白質量が増加し、vivoにおいても治療効果を増強させる可能性が示唆された。

自由記述の分野

新生児学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の医学的進歩により早産児の生存率は上昇したが、超低出生体重児の神経学的予後は十分とはいえない。脳室周囲白質軟化症は早産児の神経学的予後を悪化させる主要な疾患であり、脳性麻痺や発達の遅れの原因となるが、有効な治療法はない。間葉系幹細胞投与は動物実験において脳障害に対する効果が示されているが、臨床的にはまだ研究段階であり、投与する幹細胞の種類や投与方法については明らかになっていない。本研究において臍帯由来間葉系幹細胞をINFγで前処置をすることにより、間葉系幹細胞の培養上清にも効果がみられたことは、効果的な治療方法の開発や細胞を用いない治療方法の開発につながるものである。

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公開日: 2020-03-30  

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