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2015 年度 実施状況報告書

複合的組織循環同時モニタリングシステム構築及び同システムによる脳循環管理法確立

研究課題

研究課題/領域番号 15K09722
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

石黒 秋生  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20372906)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード組織循環 / 脳循環 / 近赤外線分光法 / 末梢循環 / レーザードップラー
研究実績の概要

本研究の目的は、組織循環(脳循環、体循環、末梢循環)を同時に評価する方法を確立し、その手法をもとにそれらの循環指標と予後との関連を明らかにして新しい循環管理法を提唱することにある。症例蓄積は3から4年継続する予定のため現時点でデータの解析予定はないが、本研究と重複した以前からの研究計画に従って得られたデータについては解析を行い、以下の通り成果を発表した。
題名:心収縮力低下を伴う循環不全に対するドブタミンの効果
演者:石黒 秋生, 本島 由紀子, 齊藤 綾, 川崎 秀徳, 金井 雅代, 本多 正和, 荒木 俊介, 側島 久典, 田村 正徳 第60回日本新生児成育医学会(2015年10月23日25日、盛岡)
また、本研究計画の一部である、臨床試験”極低出生体重児の脳室内出血に対する血圧指標型循環管理と血流量指標型循環管理の有効性と安全性に関する非盲検ランダム化並行群間比較試験“の試験概要ついて、第14回周産期循環管理研究会(2016年5月21日~22日)にて発表し本臨床試験について周知を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成27年度で設定した研究計画は、研究準備(倫理委員会申請、研究協力者に対する研究内容の周知)を行った後、症例の蓄積を開始することであった。準備段階として、以前施設倫理委員会で承認を受けた計画を改訂、更新申請し、承認を受けた。また、新たな計画を研究協力者に対してカンファレンス開催し周知した。
平成27年6月から新たな計画をもとに症例の蓄積(一部のデータ収集は以前からの計画に従って症例蓄積を継続)を開始した。
平成27年6月から平成28年3月31日の10ヶ月間で、本研究対象である極低出生体重児80例について体および末梢循環同時測定を、うち超低出生体重児40例について脳、体、末梢循環同時測定を行った。また、複数の症例において晩期循環不全や動脈管開存症外科手術前後、敗血症などの疾患発症時に同モニタリングを施行した。これは当初からの予定通りの症例数であり、今後も同様の症例蓄積を行っていく。

今後の研究の推進方策

現在症例数としてはほぼ予定通りのペースで蓄積できているが、同意が得られない、機器不足などの理由で除外となった症例が2割程度存在する。除外となった理由について分析し、研究に参加していただけるよう努力していく。
また、本研究においては、近赤外線分光法による脳循環指標、レーザードップラー装置による皮膚血流量、血圧などを一つのモニタ―上に同時に表示するモニタリングシステムを開発することも目標の一つであったが、初年度の基金配分が必要な装置購入額に届かず、着手できていない。来年度以降、基金前倒し等を利用して必要装置を購入し研究を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

初年度の基金配分額が必要機器購入額に届かず、研究の一部で使用する機器が購入できなかったため、次年度に繰り越した。

次年度使用額の使用計画

次年度配分と必要に応じて前倒し請求による配分とを繰り越し分にあわせて必要機器を購入し、計画をすすめる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 血流指標型循環管理による脳室内出血予防2016

    • 著者名/発表者名
      石黒 秋生
    • 学会等名
      第14回周産期循環管理研究会
    • 発表場所
      福島テルサ(福島県福島市)
    • 年月日
      2016-05-21 – 2016-05-22
  • [学会発表] 第心収縮力低下を伴う循環不全に対するドブタミンの効果2015

    • 著者名/発表者名
      石黒 秋生
    • 学会等名
      第60回日本新生児成育医学会
    • 発表場所
      いわて県民情報交流センター(岩手県盛岡市)
    • 年月日
      2015-10-23 – 2015-10-25

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公開日: 2017-01-06  

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