研究課題/領域番号 |
15K09722
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
石黒 秋生 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20372906)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 組織循環 / 皮膚血流量 / 心拍出量 / 脳循環 / 近赤外線分光法 / 早産児 |
研究実績の概要 |
主に極低出生体重児を対象として、近赤外線分光法による脳循環評価、心エコー法による心機能および心拍出量評価、レーザードップラー血流量計を用いた末梢循環評価を行い、現在も症例を蓄積中であるが、平成28年度はこれまでに収集された情報、データを用いて以下の報告を行った。 【著書】石黒秋生、周産期領域の新しい検査法 新生児編 レーザードプラ血流量計。周産期医学 46巻6 Page781-782. 内容:本研究において末梢循環評価に使用しているレーザードップラー血流量計について、測定原理、これまでに得られた臨床的知見、今後の臨床追うように向けての展望について概略した。 【学会発表】石黒 秋生、加部一彦、側島 久典、田村 正徳。シンポジウム「脳室内出血の病態、予防の方法を考える」血流指標型循環管理による脳室内出血予防 第14回周産期循環管理研究会、2016年5月13, 14日、福島 内容:現在継続中である臨床試験“極低出生体重児の脳室内出血に対する血圧指標型循環管理と血流量指標型循環管理の有効性に関する非盲検ランダム化並行群間比較試験”の試験概要について報告した。 【招待講演】石黒 秋生、組織循環指標を用いた循環管理、第12回福島県NICU情報交換会 2017年2月17日、福島 これまでに得られた脳、体、末梢循環指標のデータを交えながら組織循環指標を用いた循環管理法確立の必要性、本研究でこれまでに得られた知見、今後の展望について講演した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画では28年度は、27年度に引き続きデータ収集を継続する計画であった。 平成28年3月末の時点で末梢循環評価はこれまでに229例(目標440症例)に施行した。このうち近赤外線分光法、心エコー法を同時に施行できた症例は61例であった。おおむね順調に症例蓄積がすすんでいる。これまでに得られたデータからいくつか新しい知見が得られており、平成29年度に国内、国外学会にて報告出来る状態にある。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に沿う。29年度は28年度と同様、症例の蓄積を行う。派生研究において予定症例数に達した(十分なデータ収集が終了した)ものに関しては適宜解析作業を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
28年度に購入した装置の見積もりを前に前倒し額を決定したが、結果として前倒し分と28年度分の基金の合計額が購入額を上回ったため、次年度に繰り越した。
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次年度使用額の使用計画 |
本研究申請書のとおり使用する。
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