研究成果の概要 |
胎児期の低栄養は生活習慣病の発症リスクを増加させ、生後の制限はリスクを減少させる、即ち、出生前後で低栄養に対する影響が逆転することに着目し、21個の遺伝子を選抜した。 C57BL/6Jマウスの生後1週間、母動物を低栄養曝露した児マウスを用いて、リポポリサッカライド(LPS:Toll様受容体4を刺激し炎症を起こす)を生後11週に投与し、変化する遺伝子を見出した。OATP family トランスポーター(Slco2b1)は新生児期の低栄養の影響をまた、生後11週まで受けていた。LPS投与により、Lrtm1, Mrap, Il1b, Slco2b1の発現が異なったことから、責任遺伝子と考えられた。
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