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2015 年度 実施状況報告書

KOマウスを用いたCavolin1及びAK2による皮膚発生制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K09741
研究機関京都大学

研究代表者

松村 繁  京都大学, ウイルス研究所, 助教 (60523511)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード脂質合成 / 細胞分裂軸
研究実績の概要

これまでにCaveolin1の発現抑制によって分裂方向が異常になること、Caveolin1の局在位置が分裂方向とよく一致することを見出している。以前の分裂方向を制御する因子の網羅的解析によりAK2及びPank2が制御因子の候補として見出された。これらの遺伝子AK2、Pank2の発現抑制によって、Caveolin1の局在の偏りがコントロールに比べてブロードになることが見出された。分裂期のCaveolin1の局在位置の細胞膜を電子顕微鏡で観察したところ、間期細胞のカベオラ様の構造物が観察されたことから、分裂期の細胞膜には脂質の偏りがあり、AK2、Pank2が脂質の生合成を通じて脂質の偏りに関与している可能性が見出された。AK2、Pank2を発現抑制した際の脂質の偏りをカベオラの細胞外側の膜に局在するスフィンゴミエリンに特異的結合を示すライソニンを用いて検出を行ったが、顕著な差は見られなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

AK2、Pank2の発現抑制による脂質の変化は、おそらく間期での生合成と状態が大事であり、細胞の調子やメディウムのロット、発現抑制の具合等、表現型を安定させるのが難しい。Cripsperシステムを使ったノックアウト細胞ラインの構築を代替案として計画中である。

今後の研究の推進方策

培養細胞での実験に加えて、AK2のコンディショナルノックアウトマウスでの結果をだしていく予定である。皮膚をメインに、他の臓器も候補にいれて解析を行っていく予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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