細胞分裂軸制御と皮膚発生には重要な相関がある。培養細胞を用いた分裂軸制御因子の探索によって得られたCaveolin1とAk2、Pank2の分裂軸制御における共通の分子機構を仮定し、その解明と皮膚発生への影響についてKOマウスを用いて検証を行った。培養細胞レベルで糖・脂質代謝阻害が分裂軸異常を引き起こすことを見出したが、共通の分子機構の存在は解明に至らなかった。Caveolin1KOでの皮膚発生時の細胞分裂軸異常は明らかとなったが、Ak2KOマウスのホモ個体を作出することができなかった。分子機構の解明にはより詳細な代謝解析が必要であろうと思われる。
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