各月齢のマウスの皮膚をRNAマイクロアレーにより検討するとともに、高齢マウスと若年マウスの並立結合マウスの皮膚での遺伝子発現を網羅的に比較することで、皮膚の老化を体解析した。最初期遺伝子群の発現が、高齢・超高齢と加齢するに伴い発現が亢進しており、パラビオーシスにおける血清因子の移入により若年マウスにも誘導されることを確認した。AP-1結合蛋白の各遺伝子群とともに、PTGS2遺伝子の発現が、加齢とともに強く亢進していた。何らかの血清因子が表皮角化細胞へ作用し、COX2やカスパーゼ1の誘導により、微小な慢性炎症が皮膚に持続する事で、皮膚のダメージから老化へとの連続することが理解された。
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