皮膚苔癬反応におけるランゲルハンス細胞によるCD8 T細胞抑制機構の解明

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 15K09757
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 皮膚科学
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 沖山 奈緒子 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10581308)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: ランゲルハンス細胞 / 自己免疫 / 苔癬反応 / 皮膚炎 / CD8 T細胞

研究成果の概要

自己免疫性CD8 T細胞が制御する苔癬反応モデルマウスにて、免疫反応標的となっている表皮に常在するランゲルハンス細胞を、遺伝子組換え手法を用いて除去したところ、苔癬反応は増強し、皮膚組織に浸潤する自己反応性CD8 T細胞数が増加していた。抗原刺激したCD8 T細胞培養系にランゲルハンス細胞を共培養すると、CD8 T細胞のアポトーシスが増加し、増殖反応も抑えられていた。このことより、ランゲルハンス細胞は、活性化CD8 T細胞数を抑制することで、疾患制御に働いていると考えられる。

自由記述の分野

皮膚科