平成27年度は、TSIXが強皮症患者の病変部皮膚で他の疾患や正常皮膚よりも発現が増加しており、さらにその局在は皮膚線維細胞であることを突き止めた。また、TSIX siRNAによりcollagen mRNAの安定性が有意に減少した。 そして平成28年度は、多数の強皮症患者群で血清TSIX濃度を測定したところ、正常対照群に比較して強皮症患者群で有意に増加していたため診断に有用である可能性が示唆された。平成29年度は皮膚線維化モデルマウスにおいてTSIXを阻害して、生じる変化を観察した。その結果、TSIX siRNAはブレオマイシンによる皮膚真皮厚の増加を有意に抑制した。
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