研究成果の概要 |
Rap2はRasの類縁分子であり、3つのサブタイプ(Rap2A, Rap2B, Rap2C)を持つ。マウスケラチノサイト細胞株であるPam212細胞では、Rap2が細胞間接着部位に発現しており、Rap2の発現を欠く娘細胞株では細胞間接着が緩く疎なコロニーを形成する。Rap2発現を抑制したPam212細胞では集団遊走が促進した。マウス表皮ではRap2B, Rap2Cが主要なサブタイプであった。Rap2Bノックアウト (KO) マウスと野生型同胞では創傷治癒に有意差はなかった。Rap2C KOマウスでは、受傷3日目のみ創縮小が有意に遅延した。Rap2は創傷治癒に機能する可能性がある。
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