本研究は、明暗サイクルの撹乱による「概日リズムの乱れ」がアトピー性皮膚炎を始めとするアレルギー疾患の発症と難治化におよぼす影響とその分子機構を究明するとともに、アレルギー疾患の新たな発症予防法や治療法の開発に貢献することが目的である。 マウスを用いた検討により、仔マウスの概日リズムの変調は新生児免疫寛容を抑制すること、時計遺伝子改変マウスでも同様の現象がみられること、妊娠母マウスの概日リズムの変調は出生後の仔マウスの新生児免疫寛容を抑制することに加え、マウスの概日リズムの変調はハプテンによる接触過敏反応を抑制することが明らかになった。
|