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2016 年度 実施状況報告書

ストレス応答MAPキナーゼASK1による尋常性乾癬の発症の制御

研究課題

研究課題/領域番号 15K09787
研究機関東京医科大学

研究代表者

大久保 ゆかり  東京医科大学, 医学部, 教授 (40233530)

研究分担者 善本 隆之  東京医科大学, 医学部, 教授 (80202406)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードASK1 / IL-22 / 尋常性乾癬
研究実績の概要

本研究では、ベセルナクリームの頻回塗布により誘導するIMQ 誘導性乾癬モデルとIL-22 蛋白の皮内頻回投与で誘導する乾癬モデルを用いて、野生型とASK1 欠損マウス、さらにIL-22 欠損マウスを比較検討しながら、ASK1 の乾癬発症や病態形成における役割を明らかにする。
前年度の結果を踏まえ、今年度は炎症症状増加の作用機序としてASK1 がベセルナクリーム塗布後の初期の細胞死誘導と増殖抑制、炎症性サイトカイン産生に関与しているかを調べた。具体的にはベセルナクリーム塗布1、3、5 日後、皮膚組織切片のTunel 染色により細胞死の割合や抗Ki67 抗体を用いて増殖している細胞の割合、Involucrin やトランスグルタミナーゼなどの分化マーカーの抗体を用いた免疫組織学的解析、さらにRNA を抽出しリアルタイムRT-PCR によりこれらの分化マーカーとIL-1α やIL-1β、IL-17、IL-22、IL-23、TNF-α などの炎症性サイトカインのmRNA 発現を調べた。
野生型とASK1欠損マウスをそれぞれを1、3、5日後で比較した結果、組織学的にはASK1欠損マウスの方が表皮角化細胞の増殖、炎症性サイトカイン産生は見られたが、明らかな差は確認できなかった。しかし5日後以降は炎症症状が鎮静化してしまうため、比較が困難であった。そこで、まず1日目と2日目のみで比較・検討をし、有意な差を確認した。今後は個体数を増やし、1-5日間を時系列で比較していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

予期していなかった結果となったため、当初の計画通りには進んでいない

今後の研究の推進方策

本研究の基礎なる部分の結果が芳しくなく、研究の進行は滞っている。しかし、本研究にとって重要な事なので検討し続けることは意味があると考える。また、その結果によって今後の研究の発展につながると考える。

次年度使用額が生じた理由

研究計画が遅れているため、次年度使用額が出てしまった。

次年度使用額の使用計画

今後も当初の予定通り分子生物・生化学関連試薬、免疫・組織学関連試薬、培養関連試薬、プラスチック・ガラス器具、実験動物などの消耗品費を購入していきたい。特に実験動物関連の費用が増えてしまっているので、差額分はそちらに充てたい。

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公開日: 2018-01-16  

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