ヒアルロン酸およびその分解産物は自然免疫に於いて非常に重要な役割を担っていることが知られている。しかしながらサイズの小さなものと大きなものでその作用が異なり、場合によっては逆になることもあるため、ヒアルロン酸のin vivoにおける生理的作用はその分解を考慮すると非常に複雑であり未だ解明されていない。今回、ヒアルロン酸分解のアトピー性皮膚炎病態への関与に関する研究を行い、その炎症に於ける影響を検討した。医療用に使用されるヒアルロン酸は長期に使用しても副作用の少ない薬剤として知られており、慢性に症状を繰り返すアトピー性皮膚炎の治療薬として確立されればその意義は大きい。
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