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2018 年度 実績報告書

自己免疫性水疱症における炎症性老化と免疫老化による自己免疫発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K09799
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

古村 南夫  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10315070)

研究分担者 石井 文人  久留米大学, 医学部, 准教授 (80330827)
大山 文悟  久留米大学, 医学部, 講師 (90461441)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード自己免疫 / 水疱症 / 老化 / エクソソーム / バイオマーカー / マイクロアレイ
研究実績の概要

自己免疫性水疱症は,自己免疫寛容破綻に伴う自己反応性T細胞の出現と、自己抗体による組織傷害によって惹起される.自己免疫発症の原因のひとつに老化があるが,特に水疱性類天疱瘡群は、免疫能低下と胸腺T細胞分化成熟が終了した中高年で高頻度の発症が知られており、免疫老化と炎症性老化(慢性炎症)に基づいた発症病態が考えられる.miRNAは細胞内のみならず、細胞を含まない検体の血清にも多くの種類が存在し、個々の発現量が様々な疾患のバイオマーカーとなる可能性が示唆されている。
本研究では、自己免疫性水疱症における炎症性老化(慢性炎症)と免疫老化の自己免疫発症への関与を,血清由来のエクソソーム包含マイクロRNA(miRNA)の発現パターン解析を通じて解明することを目的とする.血清エクソソームmiRNAの一部には、加齢や自己免疫性疾患で数十倍に増加するものが知られており、自己免疫性水疱患者のエクソソームのmiRNA発現情報と関連バイオマーカーの分析が可能になれば、免疫寛容破綻の解明にもつながると期待される。
過去に渉猟された血清サンプルよりトータルRNAを抽出し、成熟型 miRNA の選択的なラベル化とハイブリダイゼーションを行い、miRNAマイクロアレイによりmiRNA 発現量の網羅的解析を行った。発現量に有意差のあるmiRNA については、TargetScanでmiRNAが制御する可能性のあるターゲット遺伝子リストを介して、DAVIDにて機能解析を行った。水疱性類天疱瘡患者の血清において複数のmiRNAの発現量の有意な上昇あるいは低下を認め、年齢層別の比較や尋常性天疱瘡との比較では発現量に差異が認められるものがあった。免疫老化と炎症性老化(慢性炎症)に関わる可能性のあるmiRNAは文献上見いだせなかったが、新規バイオマーカーとしての可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] High Index Values of Enzyme-Linked Immunosorbent Assay for BP180 at Baseline Predict Relapse in Patients With Bullous Pemphigoid.2018

    • 著者名/発表者名
      Koga H, Teye K, Ishii N, Ohata C, Nakama T
    • 雑誌名

      Front Med (Lausanne)

      巻: 5 ページ: 1-5

    • DOI

      10.3389/fmed.2018.00139

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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