研究課題
平成28年度に抽出した患者56名のgenomic DNAをEZ DNA methylation kit を用いてバイサルファイト処理し、イルミナ社製のInfinium Human Methylation450 Beadchipを用いてゲノムワイドにメチル化レベルを測定した(485,764CpGサイト)。併せて、上記56名の患者の臨床情報(年齢、性別、発症年齢、服薬状況、採血時のうつ病の重症度(HAM-D;Hamilton Rating Scale for Depression)、幼少期の環境ストレスの程度(HEQ; Home Environment Questionnaire))の収集を行った。平成29年度は、これらのデータを用いて詳細な解析を行い、本研究主目的である幼少期のストレスの患者メチル化への影響を明らかにする予定である。
2: おおむね順調に進展している
本研究の目的は、幼少期のストレスのメチル化への影響を調べることであるが、解析に必要な患者の幼少期のストレス評価ならびに採血時のメチル化情報のいずれも取得できたため。
収集した臨床情報をファクターに含め、平成28年度に取得した幼少期のストレス尺度とメチル化データを用いて解析を行い、幼少期ストレスの患者のメチル化への影響を明らかにし、うつ病の病態の一端を明らにする予定である。
購入予定の実験試薬に残金が満たなかったため、次年度に繰り越した。
平成29年度の予算と併せて、実験の必要な消耗品を購入する予定である。
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