研究課題/領域番号 |
15K09813
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
加藤 正樹 関西医科大学, 医学部, 准教授 (00351510)
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研究分担者 |
堀 輝 産業医科大学, 医学部, 講師 (50421334)
阿竹 聖和 産業医科大学, 医学部, 助教 (80721761)
西田 圭一郎 関西医科大学, 医学部, 講師 (40567567)
吉村 玲児 産業医科大学, 医学部, 教授 (90248568)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 個別化医療 / うつ病 / プレシジョンメディスン / 薬理遺伝 |
研究実績の概要 |
前年度に引き続きサンプルを収集し、解析可能な症例数に達したため遺伝統計解析を外部委託した。その結果が不正確と判明し、委託ではなく我々が遺伝統計解析を行うことになった。 遺伝統計解析の結果の一部を、スコットランドで開催された世界精神遺伝学会で”MicroRNA Profiles as Predictor of Phenotrypic Features of the Therapeutic Effect of Mirtazapine and SSRI in Mdd Patients.(GUNDAM study)”と題してポスター発表した。 サイトカインを中心とする血漿中蛋白量と抗うつ薬治療反応性の解析を行い、”第6回 Translational Neuropsychopharmacology Conference”で発表した。 また、国際学会である、World Congress of Basic and Clinical Pharmacology(WCP) で”PGx in Depression, Current Status and Future Prospects for Clinical Use”と題して、本研究の紹介を含めた教育共演を行った。他にも、第28回臨床精神神経薬理学会・第48回日本神経精神薬理学会 合同年会や、第114回日本精神神経学会学術総会で、シンポジストとして本研究内容を含めた講演を行った。9月と11月に共同研究施設と研究会議を開催した。 本研究の一部を使用した結果が共同研究施設から、2つの論文として公表された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遺伝統計を外部委託していたが、その結果が不正確と判明し、委託ではなく我々が自ら遺伝統計解析を行うことになった。遺伝統計のエキスパート関西医科大学日笠教授のご指導の元、遺伝統計を順調に行えているが、当初の予定にない行いであったため、進捗が遅れることとなった。 また、治療抵抗性うつ病を対象としているため、最初の抗うつ薬で反応してしまう患者は試験にエントリーできず、サンプルのリクルートがやや遅れていた。
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今後の研究の推進方策 |
1年間の研究機関の延長が認められたため、サンプルをできるだけ増やし、解析を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
遺伝統計解析を外部委託しておりましたが、慎重な精査の結果、外部委託の統計解析が不正確と判明し、委託を予定した解析を、自ら行うことになりました。関西医科大学のゲノム解析部門教授のご指導の元、遺伝解析を行い、ようやく結果が出始めております。当初予定していなかった、外部委託会社関連のトラブルにて、進捗が遅れてしまいました。 また、同時に、サンプルのリクルートにも時間を要しました。治療困難例が当初の予定よりも少なく、想定していたエントリー期間の延長が必要でした。 上記2つの理由により、研究期間を延長したため、最終的な遺伝子解析費用は十分なサンプル数が確保できる次年度に使用することといたしました。
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