研究課題
基盤研究(C)
本研究では、『核内受容体がオリゴデンドロサイト関連遺伝子群の挙動を制御することにより統合失調症の病態に関与する』との仮説に基づき解析を行った。OLP6細胞株(未分化オリゴデンドロサイト系細胞)を用いた解析から、核内受容体RXR ligand添加によりオリゴデンドロサイト関連遺伝子群の発現が変動することを見いだした。また、野生型マウスに対するRXR agonist経口事前投与により、幻覚惹起物質として知られるMK-801に対する感受性が減弱することを見いだした。また、ヒトの毛根細胞を用いた解析から、統合失調症群では対照群と比較してRXRA遺伝子の発現が低下していることを明らかにした。
精神医学