研究課題/領域番号 |
15K09819
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
竹林 実 独立行政法人国立病院機構(呉医療センター臨床研究部), その他部局等, その他(移行) (60304440)
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研究分担者 |
上園 保仁 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (20213340)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | リゾホスファチジン酸受容体1 |
研究実績の概要 |
アストロサイトにおけるG蛋白共役型「抗うつ薬受容体」が、リン脂質受容体の一つであるリゾホスファチジン酸受容体1(LPA1受容体)であることを明らかにした。具体的には、アストロサイトにおける抗うつ薬刺激性グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)発現、ERK活性、チロシンキナーゼアダプター分子活性、G蛋白活性などを指標として、薬理学的な検討を行い、LPA1受容体の同定に至った。 さらに、抗うつ薬のLPA1受容体への作用はモノアミン非依存性であり、アストロサイト特異的であることから、今後の抗うつ薬創薬の新しいターゲットとなり、重要な意義をもつと考えられる。 また、うつ病患者および健常者の血液、髄液、死後脳の収集を行い、バイオバンクの構築を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
抗うつ薬受容体が同定できたため、おおむね順調に研究は進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、うつ病患者の血液、髄液、死後脳において、リゾホスファチジン酸受容体1及びその関連分子の測定を行い、病態・治療との関連を明らかにしていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
来年度の物品費での使用増加が予想されたため、来年度の使用計画に移行した。
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次年度使用額の使用計画 |
患者サンプルを用いた検討のために、物品費として使用する予定である
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