(1) 傍正中視床下部の病変による過眠症が多く報告されている。その中でAQP4抗体にて視神経脊髄炎(NMO)が起こることが報告された。NMO33症例のうちで、AQP4抗体は25例、MOG抗体2例陽性であった。 (2) 抗NMDA受容体抗体に関しては、髄液に限定して検討を行った。髄液169例での測定のうちで14例で陽性であった。14例のうち の7例は脳炎に至った症例であり、当初は緊張病と診断されていた。もう7例は神経症状の無い精神症状のみであり、緊張病3例、 短期精神障害2例、統合失調症2例であった。睡眠障害の測定のうちで、4例の陽性例を見いだした。4例の内、3例がナルコレプシーであった。
|