研究課題/領域番号 |
15K09825
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉原 玄一 京都大学, 医学研究科, 院内講師 (70402261)
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研究分担者 |
吉原 雄二郎 京都大学, 医学研究科, 研究員 (00529464)
大石 直也 京都大学, 健康長寿社会の総合医療開発ユニット, 特定講師 (40526878)
生方 志浦 京都大学, 医学研究科, 研究員 (40738960)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 統合失調症 / 脳画像 |
研究実績の概要 |
これまでの統合失調症の脳画像病態研究により、同疾患における進行性の脳構造異常が明らかとなってきた。近年、この進行性の脳構造異常には抗精神病薬や精神病症状の重症度が関与している可能性が指摘されている。一方、抗精神病薬を内服しているにも関わらず、健常者と有意な差のない脳構造をもち進行性の脳構造異常が目立たない統合失調症患者もいる。本研究では、統合失調症における脳構造異常の継時的変化のパターンを新規脳画像解析法によりクラスタリングし、それぞれのクラスターの臨床情報 (薬物療法や精神症状、社会機能など) を調査することで、同疾患の脳構造異常の継時的変化に関与する要因を明らかにすることを目的とする。これまで生活活動に関連するデータ収集及びMRI撮像を行なっている。具体的には、生活活動記録など複数の質問紙やウェアラブルデバイスによる活動量計測の確立、データ収集、及び構造・安静時機能MRIの撮像を健常被験者を対象に行なった。健常被験者を対象としたデータは40名以上の収集を終えており、その解析手法の確立を目指している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
健常被験者を対象としたデータは40名以上の収集を終えており、その解析手法も予備的な結果が得られるほど進展している。また、統合失調症患者のデータ収集も進んでおり、当初の計画通りに進展している。
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今後の研究の推進方策 |
データ収集を継続し、臨床的に意義のあるデータ検出方法を含めた解析方法の確立する。また、結果は論文化し関係学会や専門誌に発表する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
MRI維持費及び被験者謝金に計上していた金額が予定より少なくなったため。
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次年度使用額の使用計画 |
MRI維持費及び被験者謝金などに使用予定である。
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