TFNEが急性期脳卒中病院患者中に少なからず見られ,診断にMRIによる画像診断が重要であることを見いだした.また孤発型と遺伝性のアミロイドーシスとの間でのTFNEの比較では,遺伝性ATTR型アミロイドーシスにおいて幻覚を中心とする視覚症状を有する症例が多かった.CAAのバイオマーカーについての検討では,物忘れ外来において,脳表ヘモジデローシスは,CAAと関連の深いアルツハイマー病や脳葉型微小出血と強く関連していた.さらにCAA患者の血管の構成成分を検討し,SRPX1が病態に強く関連することを見いだした.治療については,脳血管性認知症の治療薬について,文献レビューを他国の研究者とともに行った.
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