研究課題/領域番号 |
15K09838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
塩月 一平 大分大学, 医学部, 講師 (00444886)
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研究分担者 |
寺尾 岳 大分大学, 医学部, 教授 (80217413)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | リチウム / 自殺企図 / 自傷 / 自殺予防効果 |
研究成果の概要 |
大分大学医学部救命救急センターに入院し、医薬品としてのリチウム治療を受けていない患者230名を対象に血中リチウム濃度を測定して、「男性の自殺企図者は男性の非企図者と比較して、有意にリチウム濃度が低いが、女性ではそのような傾向はみられない」という仮説を検討したが、支持されなかった。むしろ、精神疾患があると、微量なリチウムでも自殺予防効果を発揮する可能性が示唆された
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自由記述の分野 |
精神科救急
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究の結果は「男性の自殺企図者は男性の非企図者と比較して、有意にリチウム濃度が低いが、女性ではそのような傾向はみられない」という当初の仮説を支持するのものではなかったが、精神疾患の有無によってリチウムに対する感受性が異なる可能性を示唆する点で興味深い。とりわけ精神疾患があれば微量なリチウムの自殺予防効果が発揮される可能性が高くなることを示唆するもので、学術的意義は高く、将来的に微量なリチウムにより精神疾患を有する患者の自殺予防ができる可能性を示唆したことで、社会的意義も高い。
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