研究課題
トゥレット症候群(TS)及び強迫症(OCD)を中心とする強迫スペクトラム障害で、チックや強迫症状という反復行動に加えて、関連症状及びQOLや機能を評価してそれらの関連を検討することを目的とした。3施設での共同研究にあたって、包括的な評価バッテリーを作成して評価を開始したが、十分な数の研究参加者が得られず、研究参加者の負担軽減をねらって改訂して実施した。最終的に13名で、評価バッテリーの主な評価を実施できた。研究参加者の年齢は平均29.2歳(SD: 14.5 ; 13~65)であった。性別は男性7名、女性6名であった。診断は、TS(OCDの併発も含む)が6名、OCDが7名であった。主な症状についてみると、反復行動の中でもチックは、YGTSSのチック得点が平均22点(SD: 9.9; 14~36)であった。強迫症状は、Y-BOCSまたはCY-BOCSの総得点が平均8.9点(SD: 6.7; 1~21)であった。感覚の問題としては、前駆衝動の強さは、PUTSの総得点が、平均12.5点(SD: 7.5; 3~26)であった。感覚ゲーティングは、SGIの総得点が、平均74点(SD: 30.1; 37~136)であった。TS群とOCD群の間では年齢が大きく異なっていた(平均が各々15.8歳、40.6歳)。Y-BOCSまたはCY-BOCSの総得点は、平均が各々8点、9.3点であった。PUTS総得点は、平均が各々15.5点、9.5点であった。SGI総得点は、平均が各々62点、82.6点であった。両群共に群内でこれらの得点が幅広く分布していた。統計解析ができる数のデータが得られなかったが、思春期から成人の強迫スペクトラム障害で感覚の問題がチックや強迫症状という反復行動の種類によらない独自のディメンジョンである可能性が示唆された。今後の研究にあたって感覚の問題が重要と思われた。
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Journal of Translational Medicine
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