研究課題
本研究の対象および対象数は、ADHD患者40名とASD患者40名(病的対照群)である。研究代表者の専門外来、他の医療機関、教育機関からリクルートしている。正常対象者(正常対照群)は、病院および大学コミュニティーからリクルートしている。また、電場測定と磁場測定の比較という観点から、医療機器として汎用されている電場測定である頭皮上脳波を、磁場測定である脳磁図に加えて行っている。実施が簡易であるという点で、この頭皮上脳波が先行してデータ収集が進んでいる。購入した脳波CDM解析機能プログラムによると、安静時のADHD患者脳波では、既報と類似の、頭皮上中心部付近の電極において、シータ波パワーの相対的増大の傾向があり、服薬して臨床症状が落ち着いた患者においては、これが減少する傾向が見て取れた。しかし、暫定的結果であるので、確認している最中である。
3: やや遅れている
磁場測定である脳磁図計測は、特殊装置ゆえに施行に多大な時間を要してしまう。研究関係者と協力して、推し進めていきたい。
購入した脳波CDM解析機能プログラムによると、安静時のADHD患者脳波では、既報と類似の、頭皮上中心部付近の電極において、シータ波パワーの相対的増大の傾向があり、服薬して臨床症状が落ち着いた患者においては、これが減少する傾向が見て取れた。この所見を再確認するとともに、課題負荷時の計測を推し進める。病的・正常対照群のリクルートを急ぐ。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Brain Pathol.
巻: 68 ページ: 155-166
10.1111/bpa.12265
精神科診断学
巻: 9 ページ: 46-52