研究課題
平成30年度は免田校区を対象とし、9月7日付けで1719名の高齢住民に「こころの健康アンケート」を郵送し、773名(45.1%)から有効回答を得た。そのうち一定の基準(抑うつが疑われる、経済的困窮あり、希死念慮あり)に該当した267名(34.5%)に対し2次調査の案内を郵送し、11月6日と11月13日にあさぎり町免田保健センターにおいて、精神科医による2次の面接調査を実施した。その結果、53名(19.8%)が2次調査に参加し、うつ病2名、双極性障害1名、気分変調症1名、適応障害1名、身体表現性障害1名、認知症5名、その他2名が診断され、かかりつけ医への情報提供や役場保健師への経過観察依頼を行った。一方、2次調査に不参加だった該当住民に対しては、11月16日~11月30日にかけて電話調査を実施した。電話調査では、176名の面接不参加住民(82.2%)に対し電話調査が実施でき、精神科医によるこころの健康相談につなげた住民が5名、福祉相談につなげた住民が4名、保健師へ申し送った住民が4名であった。われわれは、これまでの調査結果から、2次面接調査への参加率は依然低いものの、抑うつ者のスクリーニングにおいてPHQ-2を用いた電話調査により、概ね面接調査により抽出した集団と、抑うつにおいて類似した集団を集団を抽出できていることが示唆される結果を得ており、電話調査の有用性について、第42回日本自殺予防学会(奈良)において報告した。
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