研究課題/領域番号 |
15K09877
|
研究機関 | 関西福祉大学 |
研究代表者 |
勝田 吉彰 関西福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (00258229)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 海外在留邦人 / メンタルヘルス / ミャンマー / 海外赴任者 / 異文化ストレス / 最後のフロンティア |
研究実績の概要 |
ミャンマーにて現地調査を平成30年10月と平成31年2月の2回実施するとともに、学会発表3回、論文発表2本おこなった。 1.現地在留邦人対象の調査として日本人会関係者対象のアンケート調査・聞取り調査をおこなうとともに日本国大使館およびJETROにて聞取り調査をおこなった。 2.ミャンマーにて開催された国際学会にて研究成果の発表をおこなった(WCAP2018)。さらに、国内学会にて研究成果の発表をおこなった(日本精神神経学会・日本渡航医学会)。昨年度、本研究成果を日本産業衛生学会において発表したものがメディアに取り上げられたが(「酒でストレス解消」に警鐘 関西福祉大の勝田教授が調査 NNA 2017年5月24日付))、当掲載をきっかけとして、連載が始まり、当研究で得られた知見を直接海外進出企業関係者に届けることが出来るようになった。なお、この連載は令和元年度も継続中である。 3.論文発表をおこなった(①勝田吉彰:朝鮮半島情勢の変化に備え医学界が把握しておくべきこと.日本医事新報 4918:24-26 2018 ②勝田吉彰:ヒアリのリスクコミュニケーション ~21回の取材対応を通じて見えてきたこと~. 日本渡航医学会誌 12(1):20-24 2018)
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.8回の現地調査を予定どおりに実施し、収集したデータをもとに中間報告を、学会発表および論文発表でおこなった。 2.海外進出企業関係者向けメディアでの連載を通じて継続的に研究成果の一般社会、本来裨益すべきターゲット層への還元が出来ている。 3.ミャンマーにて開催された国際学会にて講演をおこない、現地の精神医学界に対して還元が出来ている。
|
今後の研究の推進方策 |
1.令和元年度は、ミャンマーにおける現地調査を2回予定している。 2.海外赴任者のメンタルヘルス支援への提言を盛り込んだ成果物を発刊予定である。 3.学会発表は、日本産業衛生学会および日本渡航医学会に演題提出済であり、発表おこなう。
|
次年度使用額が生じた理由 |
アンケート調査の準備、データ処理および分析を研究者自身にておこない、人件費分の節約をおこなった。また、研究成果の発表をおこなった国内学会(日本精神神経学会)が県内でおこなわれたため、国内旅費が想定より低額で済んだ。今年度は遠方への出張ならびに成果物作成を予定しており、それらに所要となる見込みである。
|