妊娠中に精神疾患のため精神科治療が必要な患者に対し、精神科医師と意見を共有しながら治療を選択するシェアードデシジョンモデルに基づく意思決定支援システムの開発を行った。シェアードデシジョンモデルに基づき、意思決定支援を行うための精神科医用のマニュアルを作成した。介入プログラムの効果検証を無作為化比較対象試験の手法を用いて行った。その結果、妊娠中にシェアードデシジョンモデルを用いることで、妊娠中の治療の脱落率、産後のメンタルヘルス、薬物療法の中断率が統計的に有意に改善されることが示された。さらに、得られた研究成果について、研修会の開催を通して均てん化を行った。
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